ポジティブ成人オタクの挑戦

25歳オタク女の思ったことやったことの記録。つきぬけてポジディブ。でも過去の記事は怖くて見れない。

数年前コスプレをしていた黒歴史

こんばんは。ぼこぼこしたキーのキーボードってちょっと苦手です。あのデスクトップのパソコンとかによくあるやつ。

そもそも打ち間違えそのものを頻繁にしてしまうのですが、ぼこぼこしたキーボードだとそれが特に顕著に出ます。おそらく初めて触ったパソコンがノートだったからかもしれません。キーボード買い換えようかしら。と記事を書きながら思っております。

 

早速ですが今回は数年前コスプレをしていた時の話です。

この話はだいぶ若気の至り成分を含んでおりますし叱責されそうなことも多いかもしれませんが、ただの一般人の思い出というか黒歴史でして、こういう人もいるんだなあくらいに思ってくださると幸いです。

なんとなくこの話を記録しておこうかなと思い書いてみました。

 

数年前、高校生の時の話なのですが、一時期コスプレをしていたことがあります。

そしてお恥ずかしい話、キャラは好きでしたが今思うと撮られたい、人とわいわい騒ぎたいという願望の方が大きかった方でした。

 

コスプレに憧れ始めたのは高1の冬でした。

中学生の頃から商業アンソロジーを買ったりするだけのライトな腐女子(?)でしたが高校からより本格的に腐り、薄い本を求めに同人誌即売会によく行くようになりました。

当時私は人気ゲームをアニメ化をしたことでめちゃくちゃ流行ったジャンルにハマっておりました。

とはいえ放送時にハマったわけではなく、よくツイッターに画像が流れてくるから気になるけどなんとなく手を出せないオタク特有の謎遠慮をしてアニメ放送終了後にハマりました。…今もこういうことあるんですがそれはさておき。

私はアニメが終わった後にそのゲームを始めて一気にハマりました。ちなみになんで始めたのかは本気で思い出せないです。怖。

そのゲームのとあるBLカップリングがすごく好きで、ピクシブで神たちのイラストを漁っては日々の糧としておりました。

そこで目にしたのが「新刊見本」や「おしながき」という言葉。そして聞いた事のない謎の文。

見本を見て、ぜひとも続きが読みたい!となるのはオタクの性でしょう。

その謎の文もとい妙に原作の要素を取り入れつつ聞いた事のない文は同人誌即売会の名前でした。

スマホにPCが当たり前の高校生、気になることはすぐにGoogle先生に尋ねるのです。今でも知らない番号から着信があったら100%やります。これは皆そうか。

 

ググッたことで辿り着いた同人誌即売会のサイトを見て、参加のルールや何時くらいに行けばいいのかなどいろいろ調べて、とりあえず行ってみよう!と思い立ったことが始まりでした。

実は中学生の時友人とその親に連れられて夏コミに行ったことはあったんですが、その時はそんなに意識しておりませんでした。某サッカーアニメのイラスト本とノベルティのセットを買ったのは覚えています。絵もノベルティもとても可愛くて。なんか四角い形になる折りたたみの保冷バッグだったかな?ピンクのやつで。

 

と話が逸れましたが同人誌即売会(ちなみにジャンルオンリーイベントです、結構大手ジャンルですね)の話に戻りまして、めちゃくちゃ最高な薄い本が買えるので案の定ハマりました。

家が田舎で行きだけで移動に2時間はかかるのですが、週に1回3週連続ビッグサイトに通ったともありました。今はもうそんなことできないです。むしろなんで出来てたんだろう。若さ?

 

そして薄い本は最高でした。たくさん買った時は本の重みが幸せでたまらなかったです。(お金はバイト代からです)

そしてどの会場にもいたのがコスプレイヤーさんでした。アニメキャラは派手なので何処にいても目立ちますし、好きなキャラのレイヤーさんがいるとどきどきしました。レイヤーさんたちはみなさん楽しそうで、田舎の高校生からするとめちゃくちゃ憧れの存在でした。

しかしその頃はカラコンを見て、目に入れるなんて怖いな、自分には絶対に無理だな、などと思っておりやる気はさらさらありませんでした。

 

ついでに恥さらし的に言うと、その時の恰好は可愛らしいヘアピンにブランドという理由だけで選んだリズリサコラボの眼鏡、白いブラウスに謎のシルバーのキラキラしたブローチ、黒い薄手のVネックカーディガン(片方の腕に謎のラインが二つついてた)、グレーのフリフリスカート…まではまだいいんですがそれプラス本気のノーメイクでした。都内に遊びに行くのにノーメイク…なんかもう垢抜けないオタク感がすごい。いや今は変わったかって言われると分からないですけども!

あと顔の産毛も母にたまに剃ってもらう程度でした。もちろんまゆげはノータッチです。

今これを打っていて辛さと可愛らしさで複雑な気分です。あ、ニキビ隠したくて直接コンシーラーだけ付けてました。強いな〜。

まあ…こればかりは高校生だったのでさすがに許されると思ってますよ…真面目な子だったんです…めっちゃいい子じゃないですか。

 

その後眼鏡があまりにも似合わないと自分でも自覚していたのもあり、腹をくくってコンタクトにしました。眼科で初めてコンタクトを入れてもらった時に緊張でぶっ倒れました(ガチ)

人生初の男性からのお姫様抱っこは眼科医でした。あの時はありがとうございました。恥ずかし!

そして普通のコンタクトに慣れた頃、これが平気ならカラコンもできるだろうと気づき、コスプレに対する障害物がなくなっていました。コミケに行ったり、ツイッターで流れてくるコス写真を見たりして、自分もコスプレをやりたいと思うまでさほど時間はかからなかったと思います。

 

次にハマったジャンルが、かなり長く続いている息の長いゲームでした。大々的に流行っているというよりは根強いファンが多いタイプです。

なのでオンリーが出来るほど大きくはないけれど活気のある同人誌即売会に行きました。そのジャンルはレイヤーさんはちらほらという程度でした。

ちなみにそのゲームは中古ショップで名前は聞いたことあるしまあまあ気になるんだよな〜くらいの気持ちで購入したらハマりました。新作出ないかな〜。主人公のライバルのスピンオフ作品もあって完璧クールなキャラなのにプレイヤーの私がポンコツすぎてアホキャラみたいになってたの申し訳なかったなあ…(笑)

 

ちなみにそのイベントは池袋の某太陽輝街でやっていまして、初めて行ったので会場までの道が分からず繋がっているショッピングモールのアルパ(だっけ)などから入ったのですが、女の子向けのきらきらしたおしゃれなお店が並ぶ光景は本当に眩しくて消え入りそうでした。喪女ですね~!

その後も何度かイベントで太陽輝街に足を運んでいましたが、最初の数回は薄い本以外何も買ってなかったです。徐々にネットで話題になっていた透明なマスカラやアクセサリーを買うようになったりしていきました。成長してますね。

 

同人誌即売会はコスプレOKのものも多く、コスプレだけのイベントより敷居は低そうだし、そもそも本を買うのがメインなんだから、と思い一度やってみようと思い立ちました。ダンパとかは未だによく分かっておりません。

コスしようと思ったのは可愛いし他にやっている人もいないから目立つだろうという理由で選んだキャラで、ゲームのサブヒロイン的な子でした。勿論そんなにメジャーなキャラではなく、衣装は売ってないため、初心者のくせに自作することにしました。

このないなら作ろうみたいなスタンスずっと変わってなくて面白いですね。

裁縫のレベルは小学校卒業レベルです。小学校でやったミシンがちょっと楽しくて、母親にねだって買ってもらった1万円程度のジャノメのミシンが家にあり、きっとできると思っていました。

 

ネットで調べたところ日暮里なら生地が安いと聞いて、同人誌即売会のあとなどに何度か足を運んでは色と手触りだけで決めたなんだか分からない生地を、失敗したら次いつ買えるかわからないからと大量買いし(メーター108円のお店でした)、その時キャリーケースなんてものも持っていなかったので、手提げ袋に入れて必死に持って帰っていました。帰りにはよく腕に真っ赤なビニールの持ち手のあとがついていたのを覚えています…(笑)

裁縫の知識は先ほど書いたとおり、ろくなものではありませんでした。そして若干特殊な衣装で、浴衣を短くしたようなものだったので、ネットで浴衣の型紙を印刷してつなげて、適当なところで短くしてつくりました。和服の襟の部分がよくわからず、布を上から縫い付けたりしていました。私は今も昔も変わらずなぜか変なところで見栄っ張りだったんです。縫い目は表に出したくないとか。

そのくせジッパーのつけ方なんてひどいもので、適当に切ってそこにつけて縫うだけでした。見えるところはきっちり、見えないところは手抜きであれはなかなか大惨事だった気がします。裏地なんて以ての外です。コス衣装に裏地をわざわざつける人はそんなに居ないと思いますが。

 

型紙もあるし生地もあるので、切って縫うだけなので、そんなに難しいものではありませんでした。和服は直線が多いですしね。

私は型紙の線をフリクションで書いていました。チャコペンよりも細く書きやすいしアイロンで消えるから便利でした。今でもこれは使います。

なんとか縫い合わせ、縫い目がガタガタのゴミから1歩離れたような服らしきものができあがりました。

そろそろ線を消そうかと生地のしわ取りもかねてアイロンをかけた時でした。

 

生地が溶けました。

 

それはもう絶望しました。せっかく作った衣装が、と泣きそうでした。

薄手の布に直接やったらそらそうなるよとしか言いようがなく、悲しみに暮れながらももう一着頑張って作り始めました。

あろうことか行きたい即売会の日は近く。

まだ間に合う、そう思って作り始めました。こつこつやるのが苦手だったので、一着目の時点ですでにぎりぎりだったのですが、一着目がだめになって予定がもっとずれてしまいました。学校もあるのに寝る時間を削って作り、学校では授業もろくに聞かず今日はこのパーツを作ろうとか、こうして縫おうとかそんなことばかりを考えていました。

そうこうしてなんとか服が形になった時、最後の難関がありました。

ウィッグです。

そのキャラは、髪型がかなり特殊でした。髪を結い上げて輪っかにしていたのです。

サッカーゲームとまではいきませんが、近い部類です。

結い上げは本当に難しいんですよね。おそらく上級者さんでも進んでやりたいものではないと思います。

その上たとえ綺麗にできても、被るのが困難でした。確実に初心者がやることではない…。

普通のショートウィッグにバンスなんて、変なプライドが邪魔して許せなかったんです。

しかしどのみちバンスを使っても使わなくても毛先の髪型も固定がかなり難しいものでした。

結局イベントの日の朝まで寝ないで作業して、朝、諦めました。

特に知り合いもいないし、誰かに迷惑をかけたわけでもないのですが、虚しさと悔しさでいっぱいでした。

 

そのあと、少しして別のアニメにハマりました。このへんで告白しますがめちゃくちゃハマりやすくめちゃくちゃ飽きっぽい性格です。1年同じものが好きならそれは奇跡。

その主人公の男の子が可愛い上に、結構シンプルめな衣装で、これもなんとか作りましたが、襟だけ見えるインナー用にと選んだ生地が固めで、作ってもとてもじゃないですが着れるものではなかったので、襟だけ作りました。付け襟のような感じ。

その上マントは切りっぱなしだし固定は心許ない安全ピン。毎回場所も違うし。

ズボンとブーツは既製品だったのが救いか。しかしウィッグはワンレンの結い上げ。なんというか…学習のなさに呆れますね…。それほどまでに結い上げが好きだったんでしょうか。必死に結い上げを作りましたが、おそらく下の方で結んだだけのものになっていた気がします。

そして、このアニメの同人誌即売会で、初コスデビューをしました。

知り合いはいないし、小さなイベントでそんなにレイヤーさんもいなかったので、完全に孤立していましたが、本を買うのは楽しかったですし、サークルの方に褒めていただいたり、手袋を落としたときに拾ってくれた女の子が「可愛いですね」と言ってくれたのが、本当に嬉しかったです。インナーもマントも固定出来てなくてどこにあるかも分からないし、襟足や生え際の地毛も出ていただろうに。その日は特に誰とも写真を撮らずさっさと帰りましたが、楽しかったです。

ただ、イベントにいた時から気づいていましたが、そのアニメばかりで活動しているすっごく綺麗でびっくりするほどクオリティの高いレイヤーさんがいて、その人との差を考えると(比較にすら至らないけど)、なんだか続けられなくなって、そのコスプレは一度きりでした。

 

次にハマったのが、漫画原作のアニメでそれなりに人気のものでした。ただ、可愛い女の子がたくさん出てくる~とかそういった類のものではないのもあり、これもレイヤーさんは少なかったです。

このキャラは衣装一着にウィッグに靴で済むキャラで、準備は前の二つに比べればかなり楽でした。そして偶然一度見たことのあった池袋のコスプレイベントに、一人で参加しました。ちょっと露出があるキャラで(スリット程度ですが)、冬だったのでめちゃめちゃ寒かったです。

これもクオリティは今見れば目も当てられないようなものでした。衣装は既製品だし、そんなにヒールが高いわけでもないのにパンプスが苦手で100均で買った透明なバンドをつけていました。メイクもろくにわかっていないので、ファンデーションにカラコン、マスカラをたっぷり塗って、アイラインもひいて、まゆげは髪色に合わせるくらい。まゆげはさすがに剃れないので、つぶすのに苦労していた気がします(笑)

それでも人気のあったアニメだったのと、女の子キャラだったからか何人かカメラさんが撮ってくださいました。同じ作品のコスをしていた男性二人がいて(その二人もお互いに初対面でした)、その人たちと一緒にいたカメラさんにもよく撮っていただきました。女の子キャラでかつ私が一応若かったのもあって、それなりにちやほやされてちょっと嬉しかったです。

田舎暮らしで遠いのでその日は早めに帰りました。

次も同じコスプレイベントに出ました。アーカイブで同行を募集していた女の人と一緒に行きました。なぜか好きなウェブ漫画のキャラと一回目の時のキャラとで2キャラもやりました。風が強くて一回目より寒かったです。途中アクシデントもあったのですが、見ず知らずの私を見捨てなかったあの人にはとても感謝しています。

一回目の時に一緒に撮った同じアニメのコスの人もいたので、三人で撮ったりしました。ネットのニュースサイトの人にも撮られ、ちょろっと載りました(笑)

 

そのあとは、ツイッターで募集していた冬コミ併せをしました。5人くらいでやったと思います。流行りジャンルというのもあり、それなりに撮っていただけました。本は一冊も買えませんでしたが、珍しく冬コミなのに暖かく快適でとても楽しかったです。

 

次に、その中の4人で他のコスプレイベントに参加しました。屋外のイベントで、外で広々と撮りました。専属のカメラさんを主催さんが呼んでくださり、たくさん写真を撮りました。屋外が似合うアニメなので、たくさんいい写真を撮ってくださいました。

特に有名でもないレイヤーさんを普通に撮るカメラさんって多分めちゃくちゃ貴重なのですごいですね…。

 

その次は3人でスタジオ撮影でした。ちょっと遠いスタジオでしたし混んでいましたが暖かく、いろんな撮影場所があり物珍しいのもあって楽しかったです。ただ、カメラさんがおらず、お互いを撮り合う形で、しかもカメラが私の一眼レフでした。

撮ること自体はまったく構わないのですが、撮影の技術が全然なかったのが悲しかったです。それに外が似合うアニメなので屋内のどこで撮ればいいかわからなかったのも残念でした。

そのあと、衣装が破れてしまったため、そのキャラはもうしませんでした。

ツイッターのコスプレ用アカウントも、就職して忙しくなり、仕事が平日休みで休みが合わなかったり、オタク趣味ではない彼氏ができたり、とそれどころではなくなり、フェードアウトしてしまいました。仕事が始まった最初の頃は、漫画やアニメすらも遠ざかっていました。

コスプレをやろうと何度か衣装を買っては結局やらずに売り、途中からは買いもしませんでした。

 

それでもやっぱりコスプレが好きだったので思い切って流行っていたゲームのキャラでスタジオ撮影をしました。中学の同級生も一眼レフを持っていたため、頼み込んで来てもらいました。

しかしかなり複雑な衣装のキャラで(衣装は既製品)、パーツが足らないことに気づきスタジオの近くで買って着替えている間その子に作ってもらいました。あれは今でも本当に申し訳なかった。

その上がっつり男の子というキャラだったので、丸顔たれ目、かつメイクが下手くそという私の実力不足で、似合わないし、ポーズは思いつかないし、衣装はパーツが多すぎて動くたびにすぐにくずれるし…。ついでに、こればっかりは本人には言えませんが…私の方がカメラを上手く使えたのです。結局スマホで写真を撮ったりプリクラを撮ったり、旧友との久しぶりの再会だったので楽しく終わりましたが、反省点ばかりが目立っていました。

コスプレで活動したのは今のところこれが最後です。

 

最近、やっと仕事が落ち着いたり、同趣味の後輩と出会ったりして、なんとなくコスプレをまたしてみたいなという気持ちになりました。

振袖の前撮りは楽しくて仕方なかったし、ツイッターでレイヤーさんのお写真を見るととっても素敵で、うらやましくなります。

諦めきれなくて何度かコスプレ衣装を売っているサイトを見てしまっています。

しかし、なんだかんだいってきっともうやることはないんだと思っています。

・お金がない

・したところで撮ってくれる人がいない

・衣装を置く場所がない

・そこに割くお金を、彼氏や自分の服に回したい

・メイクや裁縫、カメラの技術が足りない

・地毛(量が多く毛先はパーマ)をまとめられずウィッグをかぶりづらい

・コスプレをしたところでなにも生まれない

あげようと思えばいくらでもあげられてしまいます。ただの言い訳だけど。

こんなことを考えている時点で他のレイヤーさんに迷惑だし、そもそもキャラへの愛でコスプレをしていないことは明らかです。

私の願望にたまたまあっていたのがコスプレだったんだと思います。

他にも探せば楽しいことはいっぱいあるはずだと信じ、思い出を胸にしまって、また別の趣味を探していきたいなあ、というぼやきでした。